子どもの喘息発作の適切な対応はコレ!― 小児科専門医が徹底解説

子どもの喘息発作の適切な対応はコレ!― 小児科専門医が徹底解説

2025/11/05(水)

はじめに

夜中に突然、

「ヒューヒュー」
「ゼーゼー」

と苦しそうに呼吸をしている我が子を見て、

  • 救急車を呼ぶべき?
  • 朝まで様子を見ても大丈夫?
  • 吸入した方がいい?

と不安になったことはありませんか?

喘息発作は適切に対応すれば落ち着くことが多い一方、

対応が遅れると重症化することもあります。

今回は小児科専門医が、

喘息発作が起きたときの家庭での対応
すぐ受診すべき危険サイン

について分かりやすく解説します。


喘息発作とは?

喘息発作とは、

気道の炎症が悪化して

空気の通り道が急に狭くなった状態です。

その結果、

  • ヒューヒュー
  • ゼーゼー
  • 息苦しさ

が現れます。

発作のきっかけとして多いのは

  • 風邪
  • ダニ
  • ハウスダスト
  • 花粉
  • 運動
  • 天候変化

などです。

👉喘息発作は「空気の通り道が急に狭くなる状態」です。



まずは落ち着いて子どもの様子を確認しましょう

喘息発作が起きたら、

まず次のポイントを確認しましょう。

CHECK!

□ 会話ができる?

□ 水分が飲める?

□ 顔色は悪くない?

□ 呼吸は速すぎない?

□ 横になって休める?

□ 普段と比べて苦しそうではない?

これらを確認することで、

緊急性の判断がしやすくなります。

👉まずは「どれくらい苦しいか」を観察しましょう。


家庭でできる対応

軽い発作の場合、

主治医から指示されている発作治療薬を使用します。

代表的には

  • サルブタモール吸入
  • プロカテロール吸入

などです。

また、

衣服をゆるめ、

呼吸しやすい姿勢をとらせましょう。

無理に横にならせる必要はありません。

座った姿勢の方が楽なこともあります。

👉呼吸しやすい姿勢をとることも大切な治療です。



こんな時は早めに受診しましょう

次のような症状がある場合は、

できるだけ早く医療機関を受診してください。

  • □ 吸入しても改善しない
  • □ 咳で眠れない
  • □ 呼吸が速い
  • □ 食事や水分がとれない
  • □ 息苦しさが続く
  • □ 発作を繰り返す

👉「いつもより苦しそう」は受診のサインです。


赤ちゃんは特に注意!

乳児は

「苦しい」

と自分で伝えられません。

次のような症状があれば早めの受診が必要です。

CHECK!

□ ミルクを飲まない

□ 咳き込んで眠れない

□ 呼吸が速い

□ 機嫌が悪い

□ 泣き続ける

□ 顔色が悪い

□ 唇が紫っぽい

□ 小鼻が開く

□ 胸がペコペコへこむ

👉赤ちゃんは急に悪化することがあります。



救急受診を考える危険サイン

次の症状がある場合は、

夜間でも救急受診を検討してください。

危険サイン

  • □ 会話ができない
  • □ 歩けない
  • □ 水分が飲めない
  • □ 顔色が悪い
  • □ 唇が紫色
  • □ 肩で呼吸している
  • □ 胸が大きくへこむ
  • □ ぐったりしている
  • □ 吸入しても改善しない

👉迷ったら早めに相談しましょう。



発作が落ち着いても受診した方がいい?

答えは

「はい」

です。

喘息発作は一度落ち着いても、

数時間後に再び悪化することがあります。

また、

発作が起きたということは、

普段の治療の見直しが必要なサインかもしれません。

発作後は主治医へ相談しましょう。

👉発作後の診察は再発予防につながります。


よくある質問

発作中にお風呂へ入ってもいい?

息苦しい時は避けましょう。

呼吸状態が落ち着いてからにしてください。


発作中に寝かせてもいい?

寝かせること自体は問題ありませんが、

横になると苦しい場合は座位の方が楽です。

無理に寝かせる必要はありません。


まとめ

✅ 喘息発作は気道が急に狭くなる状態

✅ まずは苦しさの程度を確認する

✅ 発作治療薬があれば指示通り使用する

✅ 赤ちゃんは急変しやすいため注意

✅ 会話できない・顔色が悪い・ぐったりしている時は救急受診を検討

👉 正しい知識と早めの対応が、お子さんの呼吸を守ります。


「そもそも喘息はどうやって診断するの?」

という方は

『意外と知らない小児喘息の診断方法!―小児科専門医が解説』

もぜひご覧ください。

また、

発作を繰り返さないための治療については

『我が子に適した吸入薬、どう選ぶ?―小児科専門医が解説』

で詳しく解説しています。