目次
はじめに
お子さんが
- 咳が長引く
- ゼーゼーする
- 夜中によく咳き込む
そんな症状が続くと、
「もしかして喘息?」
と心配になりますよね。
しかし実は、
喘息には血液検査だけで確定できる検査はありません。
小児喘息の診断では、
症状の出方や経過がとても重要です。
今回は小児科専門医が、
「喘息はどうやって診断するの?」
「どんな検査をするの?」
について分かりやすく解説します。
小児喘息はどのように診断するの?
喘息の診断は、
- 問診
- 診察
- 検査
を組み合わせて行います。
特に重要なのは、
実は検査結果よりも
「症状の出方」
です。
喘息では
- ヒューヒュー
- ゼーゼー
- 咳
- 息苦しさ
が繰り返し起こります。
さらに、
症状が良くなったり悪くなったりすることも特徴です。
👉喘息診断の主役は「症状の経過」です。

こんな症状があると喘息を疑います
次のような症状がある場合、
喘息が疑われます。
- □ 夜中や明け方に咳が出る
- □ 風邪のあと咳だけ長引く
- □ 運動すると咳が出る
- □ 季節の変わり目に悪化する
- □ ヒューヒュー、ゼーゼーを繰り返す
- □ 吸入すると改善する
特に、
「何度も同じ症状を繰り返す」
ことは喘息を疑う大きなポイントです。
👉繰り返す咳やゼーゼーは喘息のサインかもしれません。
診察で医師は何を見ているの?
診察では
肺の音を聴診します。
喘息発作中には
- ヒューヒュー
- ゼーゼー
という音が聞こえることがあります。
ただし、
受診した時には症状が落ち着いていて、
肺の音が正常なことも少なくありません。
そのため、
診察だけで診断できないこともあります。
👉受診時に症状がなくても喘息は否定できません。

受診前に確認しておくと役立つポイント
喘息の診断では、
親御さんからの情報がとても重要です。
受診前に次のことを確認しておくと診断の助けになります。
CHECK!
□ いつから症状がある?
□ どんな時に咳が出る?
□ 夜中に咳で起きる?
□ 運動後に咳が出る?
□ ゼーゼーしたことはある?
□ 月に何回くらい起こる?
□ 発熱はある?
□ 吸入で改善したことがある?
👉親御さんの観察が診断の大きなヒントになります。

症状の動画はとても役立ちます
実は、
スマホで撮影した動画が診断の助けになることがあります。
特に
- ゼーゼーしている様子
- 呼吸が苦しそうな様子
- 咳き込みの様子
は診察室では見られないことが多いためです。
可能であれば、
症状が出ている時の様子を撮影しておきましょう。
👉動画は「家庭でしか見られない重要な診察情報」です。
血液検査では何が分かるの?
喘息そのものを診断するために
血液検査だけで確定することはできません。
しかし、
アレルギーの有無を調べることで、
喘息の悪化因子を見つけられることがあります。
例えば
- ダニ
- ハウスダスト
- ネコ
- イヌ
- 花粉
などです。
👉血液検査は喘息そのものより「原因探し」に役立ちます。
呼吸機能検査とは?
学童期以降になると、
呼吸機能検査ができるようになります。
大きく息を吸って、
勢いよく吐くことで
気道が狭くなっていないかを調べます。
この検査は
- 診断
- 重症度評価
- 治療効果判定
に役立ちます。
👉呼吸機能検査は喘息を客観的に評価できる検査です。

アレルギー検査が陰性なら喘息ではない?
そうとは限りません。
喘息には
アレルギーが関与するタイプが多いものの、
アレルギー検査が陰性でも喘息と診断されることがあります。
診断で最も大切なのは
症状の経過です。
👉アレルギー検査だけで喘息は否定できません。
まとめ
✅ 小児喘息は問診・診察・検査を組み合わせて診断する
✅ 最も重要なのは症状の出方や経過
✅ 動画撮影は診断の大きな助けになる
✅ 血液検査はアレルギーの原因探しに役立つ
✅ 呼吸機能検査は学童期以降で有用
👉焦らず、観察を続けることが“確かな診断”への近道。
医師と一緒に、安心できる答えを見つけていきましょう。
「喘息と診断されたけれど、将来治るの?」
という方は、
前回の記事
『小児喘息は治る病気!大人の喘息とは別物―小児科専門医が解説』
もぜひご覧ください。
また、
発作が起きたときの対応については
『子どもの喘息発作の適切な対応はコレ!―小児科専門医が解説』
で詳しく解説しています。

