10か月健診 ― つかまり立ち・指先発達・離乳食の大きな前進を確認する節目

10か月健診 ― つかまり立ち・指先発達・離乳食の大きな前進を確認する節目

10か月頃は、赤ちゃんの発達において“ぐんと世界が広がる時期”。
つかまり立ちが始まる子も多く、ハイハイのスピードもアップし、好奇心の塊のようになります。
食事、睡眠、事故予防など生活全体が変化しやすいタイミングでもあるため、10か月健診は非常に重要なチェックポイントです。


■ 10か月健診で確認すること

① つかまり立ち・つたい歩きの有無

10か月頃は、つかまり立ちが見られることが多く、歩行へ向けた大事なステップです。
まだできなくても問題ありませんが、

  • 脚の筋力のつき方
  • 両足の可動域
  • 筋緊張(硬すぎる/柔らかすぎる)

などを丁寧に確認します。

👉好奇心が爆発する時期なので、動き方やバランスの取り方のクセがヒントになることがあります。


② 指先の発達(つまみ食べ・おもちゃ操作)

指でつまんだり、小さいものを掴んだりする能力が大きく育つ時期です。
健診では、

  • 親指と人差し指でのつまみ動作
  • おもちゃの持ち替え
  • 両手を使った遊び

などを確認します。

👉指先の成長は脳の発達と深く関係しており、遊び方や興味の幅を見る大切なポイントです。


③ 離乳食の進み具合(後期へ)

10か月は離乳食後期に入っていくサインが見えてくる頃です。

  • 手づかみ食べの開始
  • 食材の硬さに対応できるか
  • 食べムラの有無
  • 水分のとり方(ストロー・コップ)

を総合的に見ていきます。

👉“食べムラ”は95%の家庭で起きるので心配不要。食のリズムを一緒に整えていきましょう。


④ ことばの芽(喃語〜意味のある身振り)

意味のある単語はまだなくてもOK。

  • パパママに向けた反応
  • 喃語の増加
  • バイバイなどの簡単な身振り

を確認します。

👉表情・声・しぐさの変化がコミュニケーション発達の最初のステップです。


⑤ 歯みがき指導(前歯が生える頃)

前歯が生え始める子が増えるタイミング。
この頃から、

  • ガーゼ磨き
  • 歯ブラシ導入の時期
  • フッ素の扱い
  • 哺乳瓶むし歯の予防

などをお伝えします。

👉“嫌がるのは当たり前”ですが、慣れることが目的なので短時間でOK。


⑥ 事故予防(最重要!)

10か月は 家庭内事故が急増する時期 のひとつです。
健診では、

  • 転落(ソファ・ベッド)
  • 誤飲(特にボタン電池・豆・ビーズ)
  • やけど
  • 水回りでの事故

について丁寧に確認します。

👉「昨日までは届かなかった場所に今日届く」を実感する時期。環境調整が最も重要です。


■ 10か月頃のおうちでの見守りポイント

  • 生活リズムが安定しやすく、昼寝パターンが固定化してきます
  • ハイハイやつかまり立ちで行動範囲が広がる
  • モノへの執着・こだわりが見え始める
  • 人見知り・後追いがピークの子も

👉成長の個性が目に見えて表れてくる時期なので、「うちの子らしさ」を大切に見守ってください。


■ まとめ

  • 10か月健診は“動きの発達が急成長する時期”の重要チェック
  • つかまり立ち・つたい歩きの有無と筋力バランスを見ていく
  • 指先の発達(つまみ食べ・操作遊び)が大きく伸びる頃
  • 離乳食は後期へ。食べムラは正常範囲
  • コミュニケーションの芽(喃語・身振り)が増える
  • 歯みがきスタートのタイミング
  • 事故予防はこの時期の最優先項目

👉次回は「1歳健診」に進みます。赤ちゃんが“歩き始める”大きな節目について詳しく解説します。