生後1か月は、赤ちゃんが外の世界の生活にゆっくりと慣れていく時期。
同時に、親御さんにとっても「本当にこれでいいのかな?」と不安や疲れがピークに達しやすいタイミングです。
そんな中で迎える 1か月健診は、育児の最初の大きな節目。
厚労省や自治体でも「重点健診」に位置づけられており、赤ちゃんの健康状態だけでなく、育児環境・親御さんの心身も含めて総合的に確認する大切な機会です。
目次
1か月健診で確認するポイント
① 成長(体重・身長・頭囲)のチェック
赤ちゃんの身体が順調に育っているかを確認します。
生後1か月では、体重が出生時の約1.5倍前後になることが多く、成長曲線に沿って増えているかが大切です。
・体重の増加
・哺乳量とのバランス
・頭囲や身長の伸び
👉順調な増え方でも「増えすぎ・少なすぎ」が気になることもあります。遠慮なく相談してください。
② 授乳の様子・ミルク量の確認
授乳に関する悩みは、この時期の相談で最も多い内容のひとつ。
母乳・混合・完全ミルク、どれも問題ありません。
・授乳に時間がかかりすぎる
・満足していなさそう
・吐き戻しが多い
・授乳間隔が安定しない
👉「眠らない」「飲まない」「飲みすぎる」などの悩みは当たり前。ひとりで抱えなくてOK。
③ 黄疸の残り・便やおしっこの確認
新生児黄疸は自然に少しずつ良くなりますが、1か月を過ぎても強く残る場合は注意が必要です。
・皮膚や白目が黄色くないか
・便が白〜灰色っぽくないか(重要!)
・おしっこが濃すぎないか
👉便・尿の色の写真をスマホで撮っておくと、当日の説明がとてもスムーズになります。
④ おへその状態(臍ヘルニア・臍肉芽腫)
この時期は「でべそ(臍ヘルニア)」や「臍肉芽腫」がよく見つかる時期です。
ほとんどは経過観察で問題ありませんが、必要な場合は外科・小児外科に紹介します。
👉「触っていいの?」「治るの?」など、よくある不安はその場で解消できます。
赤ちゃんのおへそについては過去に記事も書いているのでこちらもどうぞ🔗過去記事はこちら
⑤ 視線の動き・音への反応
1か月頃はまだしっかりした追視はできませんが、
「なんとなく顔をじっと見る」「音にピクッと反応する」などが見られます。
👉“できていないこと”より“気になること”を教えてもらえると診察が正確になります。
⑥ 親御さんの心身の状態も大事なチェック項目
産後1か月のママはホルモンバランスが大きく揺れ、気分の落ち込み、不安、涙もろさなどが自然に起きる時期。
パパも生活リズムの変化で疲れが出やすいタイミングです。
・眠れない
・イライラしやすい
・涙が出てしまう
・育児がしんどい
👉「うまくいってなくて当たり前」。遠慮なく話して大丈夫です。
おうちでの見守りのポイント
● 赤ちゃんの生活リズムは不安定でOK
昼夜逆転も珍しくありません。
大事なのは“赤ちゃんが安全に、心地よく過ごせているか”。
● 泣き方・授乳・排泄が「日々の観察ポイント」
毎日見ているからこそ、親御さんしか気づけない変化があります。
その気づきこそ、健診で役立つ一番の情報です。
● 育児グッズの工夫で負担は大きく減らせる
授乳クッション、抱っこ紐、搾乳器、ミルク作りグッズなど、
“疲れを減らすアイテム”は積極的に使ってOK。
1か月健診のまとめ
- 生後1か月は育児の最初のポイント。発達・生活・健康の土台づくりの節目。
- 体重・身長・頭囲の増え方が順調かを確認する。
- 授乳リズムや哺乳の悩みは必ず相談を。
- 黄疸の残りや便の色(白っぽくないか)は重要。
- おへその状態(臍ヘルニア・肉芽腫)もよくみるポイント。
- 追視や音への反応はまだ未熟でもOK。
- 親御さん自身の心身のケアも大切。
👉次は 「4か月健診 ― 首すわりと生活リズムの土台づくり」 について解説します!

