出産の翌日。家族で迎えた“はじめての面会”の一日

出産の翌日。家族で迎えた“はじめての面会”の一日

出産から一夜。眠れない妻と、新生児の順調なスタート

今朝、妻にLINEを送ると、
疲労はあるものの「ほとんど眠れなかった」との返事。
特に寝返りの痛みがつらいようで、
「お産は終わった瞬間に終わるわけじゃない」と改めて感じた。

そんな中でも赤ちゃんは初回哺乳もスムーズで、
ミルクもしっかり飲めているらしい。
それだけで小児科医として安心する自分がいる。

ワンオペの朝支度にも少し慣れてきた

今日の朝支度は、昨日より少しだけスムーズに進んだ。
子どもたちも不安を抱えつつ、それぞれ頑張っている。
登園後は、赤ちゃんを迎える準備へ。

  • ベビーベッドを天日干し
  • 沐浴用シンクを念入りに洗浄

こういう作業は、どこか気持ちを落ち着かせてくれる。

夕方、家族みんなで面会へ。妻の表情にまず安心

夕方、私の両親と子どもたちで産院へ向かった。

妻は昨日より顔色がよくなっていて、一安心。
そして、子どもたちはついに妹に初対面。

● 4歳の兄

「かわいい…ぷにぷにだ…」
と静かに感動しながら、ほっぺや鼻をそっとツンツン。
優しく触れなきゃいけないことをちゃんと理解していて、
その姿に成長を感じた。

● 2歳の娘

妹への興味はほとんどなし。
それよりも 3日ぶりのママとの再会 が嬉しすぎてベタベタくっつきっぱなし。

調子に乗ってきたと思ったら、
気付けば妻の食事トレーのデザートのフルーツを全部たいらげていた。
完全に“らしさ全開”。

どうやらまだ自分がお姉さんになった自覚はないようだ。

● 両親

3人目の孫を抱っこして、
表情が完全に「じぃじ・ばぁばモード」。
その様子を見るだけでほぐれる気持ちになった。

帰る時間。兄の強さと、娘のストレートな涙

帰宅の時間が近づくと、
子どもたちの表情がふっと曇る。

4歳の兄は、
ママと離れたくない気持ちを必死に押し込みながら、
唇をかみしめて静かに我慢していた。
うるっとした目をそらしながら堪える姿は胸にくるものがある。

一方の2歳の娘は、
「ママ抱っこ!」
と全力で号泣。
抱き上げてもすぐ身体をのけぞらせて泣き続け、
その気持ちの強さにも圧倒される。

2人の“寂しい”が違う形であふれた時間だった。
なんとか「また会いに来ようね」と伝えて、産院を後にした。

明日からまた頑張ろう

今日は家族全員の感情が大きく揺れた1日だった。

妻は産後の身体で新生児のお世話、
子どもたちはママ恋しさと嬉しさが混ざった中で成長しようとしている。
父としてできることは、
とにかく“日常をまわすこと”と“みんなの気持ちを支えること”。

明日もまた気持ちを新たに頑張ろうと思う。