はじめに
鼻水が出ていても元気だから…とついそのままにしていませんか?
実は、鼻汁を放っておくことで中耳炎や副鼻腔炎を引き起こすことがあります。
さらに、夜間の咳の中には、鼻水が喉の奥にたれて起こる「後鼻漏(こうびろう)」が原因のものも少なくありません。
以前の記事👉赤ちゃんの鼻づまり・鼻水、放っておいていいの?でも触れましたが、
鼻をこまめに吸ってあげることは、薬を使わない“家庭でできる治療”の第一歩です。
🔹鼻汁吸引器の種類と特徴
鼻吸い器には大きく分けて5種類あります。
それぞれ「吸引力」「使いやすさ」「静音性」「持ち運びやすさ」に違いがあります。
| タイプ | 特徴 | 吸引力 | 使いやすさ | 持ち運びやすさ | 静音性 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 電動据え置き | 吸引力が最も強く、鼻水が多い時でもしっかり吸える | ◎ | ○ | × | × | 家でしっかり吸いたいとき |
| 電動ハンディ | コンパクトで扱いやすく、音も比較的静か | ○ | ◎ | ◎ | △ | 外出先・旅行など |
| スポイト型 | シンプル構造で安価。軽い鼻水向き | × | ○ | ◎ | ◎ | 軽い鼻水、外出時 |
| 口吸いタイプ | 親が口で吸うタイプ。吸引力はあるが衛生面に注意 | △ | ○ | ○ | ○ | 乳児期の短時間ケア |
| ハンドポンプ | 電源不要で静かだが、両手が塞がるためコツが必要 | △ | △ | ○ | ◎ | 夜間や寝室で静かに吸いたい時 |
👉 **「家では電動据え置き」「外では電動ハンディ」**の2台持ちが理想です。
🔹小児科専門医おすすめの使い方
- お風呂上がり:湿気で鼻水がやわらかくなり吸いやすい
- 寝る前:後鼻漏による夜間の咳を防ぐ
- 授乳・食事前:呼吸がしやすくなり飲み込みやすくなる
👉長時間吸い続けたり、奥までチューブを入れる必要はありません。
“短時間でこまめに優しく”がポイントです。
🔹現役小児科パパが使っているおすすめ吸引器レビュー
🏠 メイン:メルシーポット(電動据え置き型)
病院レベルの吸引力で、鼻水が多い時でもしっかり吸えます。
さらに、先端のシリコンノズルが豊富で、赤ちゃんから幼児期まで使えるのも嬉しいポイント。
洗浄パーツもシンプルで扱いやすく、毎日のケアに無理なく使えます。
唯一の弱点は音量で、子どもが怖がることがあったり、特に夜間は少し気を使うかも。
👜 サブ:ハナクリア(電動ハンディ型)
コードレスで軽量、寝かしつけ前やお出かけ先でもサッと使えます。
静音性が高く、子どもが怖がりにくいのが魅力。
吸引力はメルシーポットに及びませんが、「すぐ出せて使える手軽さ」ではピカイチです。
💬 外来で人気:CHIBOJI(ハンドポンプ型)
先生自身は未使用ですが、外来の保護者の方からの評判がとても良い製品。
電源不要・音が静かで夜間も安心。
「旅行にも持って行ける」「子どもが怖がらない」といった口コミも多く、
夜間・静かな環境でのケアには最適な選択肢です。
🧸まとめ
- 鼻水を放っておくと中耳炎・副鼻腔炎・夜間咳嗽の原因になる
- 鼻吸引は薬を使わない家庭での治療・予防法
- 家では据え置き+ハンディの2台使いが便利
- メルシーポットは吸引力+成長対応ノズルが魅力
- ハナクリアは静音&携帯性に優れ、CHIBOJIは夜間向け
👉 鼻汁吸引器はずっと使い続けるもの。自分の子どもや環境にあった物をしっかり選びましょう。




