はじめに
「子ども 咳 長引く」
そんな言葉で検索して、この記事にたどり着いた方も多いかもしれません。
熱は下がっているのに、
夜になると咳き込む。
元気そうなのに、なかなか治らない。
そんなとき、小児科でよく話題になる病気のひとつが
マイコプラズマ感染症です。
風邪とよく似た症状から始まるため見逃されやすい一方で、
咳が長く続くことが大きな特徴です。
この記事では、
マイコプラズマ感染症について
「どんな病気?」「受診の目安は?」「治療は必要?」
といった親御さんの疑問に沿って、順番に解説していきます。
👉 「咳が長引く=ただの風邪とは限らない」ことを知るのが第一歩です。
マイコプラズマ感染症とは?
マイコプラズマ感染症は、
マイコプラズマ・ニューモニエという細菌によって起こる呼吸器感染症です。
細菌ではありますが、
一般的な細菌と違って細胞壁を持たないという特徴があり、
そのため、よく使われる抗菌薬(ペニシリン系・セフェム系など)が効きません。
主に**学童期(5~6歳以上)**の子どもに多く、
集団生活(学校・習い事など)をきっかけに広がることがあります。
一方で、乳幼児でも感染することはあり、
その場合は「典型的でない症状」を示すこともあります。
👉 「細菌だけど、普通の細菌とは少し違う」病気です。
どんな症状が出るの?
マイコプラズマ感染症の症状は、
最初は風邪とほとんど区別がつきません。
よく見られる症状は次のようなものです。
- 発熱(高熱のことも、微熱のこともある)
- のどの痛み、頭痛、全身のだるさ
- 乾いた咳が長く続く
- 咳だけが2~3週間以上続くこともある
特徴的なのは、
熱やだるさは落ち着いているのに、咳だけが残ることです。
咳は痰が絡まない「コンコン」という乾いた咳が多く、
夜間や明け方に悪化することもあります。
👉 「元気そうなのに咳だけ治らない」が大きなヒントです。
どんなときに受診したほうがいい?
次のような場合は、
一度小児科で相談することをおすすめします。
- 咳が1週間以上続いている
- 熱は下がったのに、咳だけ残っている
- 夜に咳き込んで眠れない
- 学校・園でマイコプラズマが流行っている
- 咳がだんだん強くなっている
「この程度で受診していいのかな?」と迷う必要はありません。
👉 「咳が長引いている」だけで、受診理由として十分です。
どうやって診断するの?
診断は、
症状・経過・診察所見をもとに総合的に行われます。
必要に応じて、以下のような検査が行われることがあります。
- 咽頭ぬぐい液を使った迅速検査
- 遺伝子検査(PCR・LAMP法など)
- 血液検査(抗体検査)
ただし、
検査のタイミングによっては
実際に感染していても陰性になることがあります。
そのため、
「検査結果だけ」で判断せず、
経過を重視することがとても重要です。
👉 「検査はあくまで診断の補助」です。
治療はどうするの?
治療の中心は、
マクロライド系抗菌薬というマイコプラズマに効く薬です。
- 飲み薬で治療できることがほとんど
- 多くは外来治療で対応可能
- 適切に治療すれば、予後は良好
薬を使い始めると、
数日で熱が下がり、
その後ゆっくり咳が改善していくケースが多いです。
ただし、
咳はすぐにゼロになるわけではなく、
治ったあともしばらく残ることがあります。
👉 「咳がすぐ消えなくても、回復途中のことがあります。
うつる病気?登園・登校は?
マイコプラズマ感染症は、
咳や飛沫を介して感染します。
ただし、
インフルエンザほど感染力は強くありません。
登園・登校の目安は、
- 発熱がない
- 全身状態が良い
- 日常生活が問題なく送れる
ことがひとつの基準になります。
最終的には、
主治医と相談しながら判断しましょう。
👉 「元気さ」を大切な判断材料にします。
最後に
- マイコプラズマ感染症は、咳が長引く学童期に多い病気
- 風邪と区別がつきにくく、見逃されやすい
- 「熱が下がったのに咳だけ続く」は受診のサイン
- 検査結果だけでなく、症状と経過が大切
- 適切に治療すれば、多くはしっかり治る
👉 「長引く咳は、早めに小児科へ相談して大丈夫です。」

