生後7か月ごろは、赤ちゃんの世界が一段と広がる時期。
寝返りが完成して行動範囲が広がり、離乳食も“食べる楽しさ”が芽生えてくる大切なタイミングです。
自治体でも 1か月~3歳の健診はすべて重点健診 とされており、7か月も発達を見るうえで外せない節目のひとつです。
この記事では、7か月健診でチェックする内容と、家庭で見守るポイントを小児科専門医の視点でわかりやすく解説します。
目次
7か月健診でチェックするポイント
① 寝返りが完成しているか、動きが増えているかを見る
7か月前後では、
- 寝返りが安定する
- うつ伏せで手を伸ばしておもちゃを取る
- 足をバタバタさせて動こうとする
といった発達が進みます。
健診では、
- 左右どちらにも寝返りできるか
- うつ伏せ姿勢が安定しているか
- 手足の動きの左右差
などを見ていきます。
👉 動きが「苦手そう」な方向がある場合は、小さなヒントになるのでぜひ教えてください。
② 離乳食の進み方と飲み込みの様子
中期(モグモグ期)へ移行し、
- 1日2回食
- とろみ~少し形のあるものへ
- 手づかみの前段階の動き
が出るころです。
チェックする項目は、
- 食べ物の興味
- スプーンでの口の動き
- 飲み込むときにむせやすくないか
- 体重増加と食事量のバランス
- 鉄欠乏が疑われるような症状がないか
👉 離乳食の量や形状は“月齢よりも赤ちゃん本人のペース”でOK。無理に進めなくても大丈夫です。
③ 座位の発達(支え座り → お座りへの移行)
この頃は、
- 支えてあげるとしっかり座れる
- 手を前に出してバランスをとれる
- 横にコテッと倒れやすい
など、「お座りが完成する前段階」がよく見られます。
健診では、
- 体幹の強さ
- バランスを取る姿勢
- ぐらつきの程度
- 首・背中・腰の筋力
などを丁寧に評価します。
👉 “お座りがまだ不安定”はよくあること。発達の幅はとても広いので心配しすぎなくて大丈夫です。
④ 指先の発達(つまむ・さわる・握る)
7か月ごろは「指先の使い方」が急速に育つ時期。
- ガラガラを持ち替える
- 物に手を伸ばす
- 指先で触って確かめる
といった行動が増えます。
👉 おもちゃを使った“つかむ・離す”の動きを一緒に見ることで、今の発達段階がよくわかります。
⑤ 発声・表情が豊かになっているか
- 「アウアウ」「ブーブー」などの喃語(なんご)が増える
- 楽しい時に笑う
- 人見知りが出てくることも
こうした変化は、コミュニケーションの発達が順調であるサインです。
👉 喃語が少なくても個人差は大きいので、“気になるときは相談”が一番早い安心につながります。
⑥ 家庭の環境・事故予防の確認
動きが大きくなる7か月は、家庭内の事故リスクが一気に増えます。
健診では
- ベッド・ソファからの転落
- 誤飲(とくにボタン電池・薬・硬貨)
- 熱傷(カップラーメンの汁・炊飯器の蒸気など)
などについての注意点もお話する場になります。
👉 「ちょっと目を離した瞬間」に事故は起きやすいので、予防環境づくりはとても大切です。
まとめ
- 7か月健診は、発達を見るうえで非常に重要
- 寝返り・動き・座位など「運動発達の伸び」がよくわかる時期
- 離乳食中期への移行を、量より“飲み込み方”で評価する
- 指先の発達や喃語の増加も大事なチェックポイント
- 事故予防の見直しが特に重要になる月齢
👉 次回は、つかまり立ちへ進む「10か月健診」についてわかりやすく解説します。

