3歳健診 ― 自己主張と社会性が大きく伸びる最重要の節目

3歳健診 ― 自己主張と社会性が大きく伸びる最重要の節目

3歳は、赤ちゃんからすっかり「子ども」へと成長するタイミングです。
体の動き・ことば・社会性・生活リズム……すべてがぐっと複雑になり、一人ひとりの個性がはっきりしてくる時期でもあります。

自治体でも3歳健診は「最重要健診(key month)」と位置づけられており、発達の偏り・視力や聴力の問題など、この時期だからこそ気づけることが多くあります。


■ 3歳健診でチェックされる主なポイント

● 身体測定(身長・体重・BMI)

3歳になると個人差が一気に広がります。
太りすぎ・痩せすぎを放置すると、将来の生活習慣病や運動発達に影響しやすいため、この時期の評価はとても重要です。

👉 成長曲線のカーブの“流れ”に注目。前後の健診との比較が役立ちます。


● 視力検査・聴力検査(この時期から本格的に開始)

3歳は「弱視・遠視・乱視」などの早期発見に最も適した年齢です。
視力の問題は早期に対処することで、その後の視力発達が大きく改善します。

・片目ずつ隠して検査できるか
・指示が通るか
・見え方に左右差がないか

👉 見え方の問題は子ども自身が訴えにくいもの。“気づける最後のチャンス”とも言われます。


● ことばの発達(語彙・文章・コミュニケーション)

3歳は言語発達が急激に伸びる時期です。

・二語文~三語文で話せるか
・名前・年齢が言えるか
・要求を言葉で伝えられるか
・会話のキャッチボールがあるか

ことばの遅れは一概に「様子見」で済ませるべきではなく、必要であれば言語聴覚士や発達専門医の評価につなげます。

👉 他の子より遅い=すぐ異常、ではありませんが“気になる遅れ”は必ず相談を。


● 社会性・行動面(発達の偏りが見えやすくなる時期)

3歳は、ASD(自閉スペクトラム症)やADHDなどの発達特性が見え始めることがあります。

・こだわりが強すぎないか
・集団場面での困りごと
・他者への関心
・過度の癇癪や切り替えの難しさ
・指差しや相互のやり取り

健診では、親への聞き取り・子どもの様子を総合して確認します。

👉 「育てにくさ」は親のせいではありません。適切な支援でお子さんは必ず伸びていきます。


● 運動発達(走る・跳ぶ・階段の昇降)

運動能力は遊び方や生活環境にも左右されます。

・走る・止まるがスムーズか
・ジャンプできるか
・階段を交互に上り下りできるか
・指先の細かい動き(丸を描く、線を引くなど)

👉 「遊びが苦手?」「不器用?」と感じたら、運動の発達評価につながります。


● 食事・睡眠・生活習慣

・偏食、食べる量
・睡眠の質
・トイレトレーニングの進み具合
・虫歯の有無
・生活リズム(昼寝・夜更かし)

この時期は「生活リズムが乱れやすい」ピークでもあり、幼稚園・保育園入園前の立て直しポイントになります。

👉 夜更かしと朝の不機嫌は“発達のつまずきサイン”のこともあります。


■ 3歳健診でよくある相談

・ことばが遅い気がする
・落ち着きがない
・癇癪が強い
・偏食が多い
・トイレトレーニングが進まない
・同じ年の子と比べてしまう

どれも3歳で最も多い相談です。
健診は「気になる」を言語化し、次の一歩につなげるための場です。

👉 迷ったら必ず相談。専門家の“外からの視点”が育児を一気に楽にします。


■ まとめ

  • 3歳健診は自治体でも最重要健診として扱われる
  • 視力・聴力・ことば・社会性など発達の偏りが見えやすくなる
  • 視力検査は弱視の早期発見に非常に重要
  • 言語発達・行動面の評価は幼稚園・保育園入園前の大切なチェック
  • 気になる点は早めに相談することで、その後の支援や育児がスムーズに進む

👉次回は 「就学前健診(5歳健診)」 について、幼稚園・保育園での様子とのつながりも含めて詳しく解説します。