1歳6か月は、赤ちゃんから“幼児”へ大きくステップアップする時期です。
この頃は、ことば・食事・睡眠・行動のすべてが一段階レベルアップします。そのため、厚労省・自治体でも「重点健診(key month)」として特に重要視されています。
健診では、発達の遅れだけでなく、日常生活の困りごと(癇癪、偏食、睡眠、言葉の少なさ、じっとできないなど)を早めに発見し、必要な支援につなぐ大切なタイミングです。
目次
■ 1歳6か月でチェックされる主なポイント
① ことばの発達(理解と言葉の出る量)
1歳半は、ことばが“ポンッ”と増えるお子さんが多い時期です。
健診では下記を中心に見ていきます。
- 単語が1〜2個以上出ているか
(※まだ出ていなくても、理解が進んでいれば経過観察になることも多い) - 名前を呼ばれたら振り向くか
- 身近な物の指差し伝達(ワンワンどれ?など)
- 言葉の理解が進んでいるか(「ちょうだい」「持ってきて」が通じるか)
👉 理解が進んでいるのに言葉が出ない子も多く、個性の範囲で成長するケースはたくさんあります。焦らずに相談してください。
② 指差し・コミュニケーションの様子
1歳6か月健診で特に重視されるのが「指差し」です。
- 興味のある物を指差す
- 絵本を見て指差しする
- 親の顔を見て気持ちを共有しようとする
これらは、ことばの土台となる重要なコミュニケーションスキルです。
👉 指差しは“心の発達”の手がかり。できる・できないで悩んだら必ず相談を。
③ 食事の進み・偏食・むせやすさ
この時期は「食べムラ・好き嫌い」が劇的に増える時期でもあります。
健診では次のような点を確認します。
- 手づかみ食べ・スプーンの使い方
- 硬いものを噛めているか
- 偏食が強くないか
- 体重曲線が大きく落ちていないか
- 飲み込みのトラブルがないか(むせやすい等)
👉 偏食は“心の成長に伴う一時的なもの”であることも多いので、一緒に原因を整理して進めましょう。
④ 歩行・運動発達のチェック
1歳6か月は、次の運動項目がポイントです。
- ひとりで歩ける
- 物を拾って歩ける
- つたい歩き止まりからの移行
- よじ登りなどの動き
走る・段差の上り下りが始まる子も増えてきます。
👉 運動発達には個人差が大きいので、家での様子も遠慮なく伝えてください。
⑤ 生活リズム(睡眠・遊び・癇癪)
1歳半は、自我が芽生え「イヤイヤ」が強くなる前段階。
確認されるポイントは:
- 昼寝はどれくらいか
- 夜泣きは続いていないか
- 癇癪の頻度
- 公園遊び・外遊びの回数
- テレビやスマホの時間
👉 “イヤイヤ期の入り口”は正常な心の成長。困ったら必ず相談を。
■ 1歳6か月健診でよくある相談
- 言葉が少ない
- じっとしていられない
- 食べない・偏食が強い
- 夜泣きが続く
- かんしゃくが激しい
- 保育園での様子とのギャップ
- 発達に不安がある
この時期は、専門職(保健師・言語聴覚士・心理士)が介入しやすいタイミングのため、健診で相談すると早期につながりやすいことが特徴です。
👉 相談は“発達が遅れている証拠”ではなく、“より良い育児へのサポート”と考えてください。
■ まとめ
- 1歳6か月健診は厚労省も重視する“重点健診”
- ことば、指差し、食事、運動、生活リズムが大きく伸びる
- この時期は個人差が非常に大きい
- 気になる点を早めに相談することで、必要な支援につながりやすい
- “悩む=遅れ”ではなく“育児をより良くするためのステップ”
👉 次は 「3歳健診 — 幼児の発達がひとつにまとまる大きな節目」 をわかりやすく解説します。

