目次
はじめに
魚を食べたあとに、じんましんやかゆみが出ると、
「魚アレルギーかもしれない」と不安になりますよね。
ですが、魚で起こる症状には、
本当の魚アレルギー以外の原因が隠れていることも少なくありません。
この記事では、魚・魚卵アレルギーの基本と、
親御さんが特に迷いやすいポイントを整理して解説します。
👉 「本当に魚アレルギーかどうか」を正しく見極めることが大切です。
魚を食べて症状が出たときに考えること
魚を食べたあとにじんましんなどの症状が出た場合、
原因は大きく分けて次の3つが考えられます。
- 魚アレルギー
- ヒスタミン中毒
- アニサキスアレルギー
症状が似ているため、
最初から「魚アレルギー」と決めつけてしまうことも少なくありません。
👉 原因を整理することが、正しい対応につながります。
魚アレルギーとは
魚アレルギーは、魚に含まれるたんぱく質に対して免疫が反応することで起こります。
以前は赤身魚・白身魚・青魚と分類されることもありましたが、
見た目の違いとアレルギーは関係ありません。
主な原因物質(アレルゲン)には、
- パルブアルブミン
- コラーゲン
があります。
パルブアルブミンは加熱や加工で抗原性が弱まるため、
練り製品や缶詰なら食べられることもありますが、
コラーゲンが原因の場合は練り製品でも注意が必要です。
👉 同じ魚アレルギーでも、食べられる形が違うことがあります。
ヒスタミン中毒という別の原因
魚の鮮度が落ちると、魚に含まれる成分からヒスタミンが増えます。
これを食べると、
じんましんや赤みなどアレルギーとよく似た症状が出ますが、
免疫反応ではないため、食物アレルギーではありません。
同じ魚を食べた家族にも症状が出ている場合は、
ヒスタミン中毒の可能性を考えます。
👉 「アレルギーそっくり」でも別の原因があることを知っておきましょう。
アニサキスアレルギーにも注意
アニサキスは魚に寄生する虫で、
生きたまま体内に入ると激しい腹痛を起こします。
一方で、死んだアニサキスでもアレルギー反応が起こることがあり、
これをアニサキスアレルギーと呼びます。
血液検査でアニサキスに対するIgE抗体を調べることが可能です。
👉 魚アレルギーとの見極めがとても重要です。
魚卵アレルギーの特徴
魚卵アレルギーは、近年幼児を中心に増えているアレルギーです。
原因のほとんどは、
- いくら
- たらこ
で占められています。
「魚卵アレルギー」とひとくくりにせず、
症状が出た魚卵だけを避けるのが基本的な考え方です。
👉 必要以上に制限しすぎないことが大切です。
ししゃも・わかさぎで症状が出る場合
ししゃもやわかさぎは、卵を含んだまま食べる魚です。
そのため、
魚ではなく卵の部分で症状が出ている可能性もあります。
どの部分で症状が出たのかを振り返ることが、診断のヒントになります。
👉 食べ方の違いが手がかりになることもあります。
魚・魚卵を制限するときの栄養の注意点
魚を控える場合に特に意識したいのは、
たんぱく質とビタミンDです。
たんぱく質が豊富な食材
| 食材 | ポイント |
|---|---|
| 鶏肉(もも・むね) | 日常使いしやすく、脂質も調整しやすい |
| 豚肉 | ビタミンB群も同時に補える |
| 牛肉 | 鉄分も一緒にとれる |
| 卵 | 良質なたんぱく質(卵アレルギーがなければ) |
| 大豆製品(豆腐・納豆・厚揚げ) | 消化しやすく幼児向き |
| 牛乳・ヨーグルト | たんぱく質+カルシウム補給に |
| チーズ | 少量で効率よく摂取できる |
👉 魚を除去しても、たんぱく質は十分補えます。
ビタミンDが豊富な食材
| 食材 | ポイント |
|---|---|
| 卵黄 | 日常的に取り入れやすい |
| 干ししいたけ・きくらげ | 天日干しでビタミンDが増える |
| しめじ・えのき | 副菜に使いやすい |
| ビタミンD強化牛乳・ミルク | 魚が食べられない場合の選択肢 |
| チーズ | 少量でも摂取可能 |
👉 食事とあわせて、適度な日光浴も大切です。
受診の目安と大切な考え方
- 毎回同じ魚・魚卵で症状が出る
- 少量でも症状が出る
- 呼吸が苦しそう、嘔吐を伴う
このような場合は、
自己判断で除去を続けず、医療機関へ相談しましょう。
正しく診断することで、
不要な食事制限を避けられることも多くあります。
👉 正しい診断が、親子の安心につながります。
まとめ
- 魚の症状は、アレルギー以外の原因も多い
- 魚アレルギーにはタイプがある
- 魚卵アレルギーは原因食材のみ避ける
- 栄養面(たんぱく質・ビタミンD)への配慮が大切
👉 正しい知識が、子どもの食の幅を守ります。

