目薬が苦手なお子さんに!まぶたに塗る花粉症治療という新しい選択― アレジオン眼瞼クリームを小児科専門医が解説

目薬が苦手なお子さんに!まぶたに塗る花粉症治療という新しい選択― アレジオン眼瞼クリームを小児科専門医が解説

はじめに

子どもの花粉症は、年々増えています。

くしゃみや鼻水だけでなく、
「目がかゆい」「こすって真っ赤」という症状で受診するお子さんも非常に多いです。

アレルギー性結膜炎には基本的に飲み薬と目薬で加療を行います。

しかし外来でよく聞くのが、

「先生、目薬がどうしてもできなくて…」

逃げる、泣く、目を閉じる。
最後は羽交い締めにしてなんとか点眼。これを両眼に1日4回も…!?

お子さんも親御さんも、本当に辛い時間ですよね。

その負担を少し減らせる可能性があるのが、
**まぶたに塗るタイプの治療薬「アレジオン眼瞼クリーム」**です。

👉 点眼ではなく“塗る”という新しい選択肢が登場しました。


アレルギー性結膜炎はどうやって起きる?

花粉症による眼のかゆみ(アレルギー性結膜炎)は、

① 花粉が目に触れる
② 結膜にアレルゲンが侵入
③ マスト細胞からヒスタミンなどが放出
④ 神経や血管に作用して「かゆみ・充血」が起こる

これが目のかゆみの正体です。

かゆみは「気のせい」ではなく、
神経がしっかり刺激されている状態。

だからこそ、原因物質(ヒスタミン)を抑える治療が重要になります。

👉 目のかゆみは“体のアレルギー反応”そのものです。


アレジオン眼瞼クリームとは?

この薬は、まぶたに塗布するだけで効果が期待できる薬です。

まぶたの皮膚は非常に薄く、
塗布した薬が皮膚を通って結膜へ到達します。

「目に入れていないのに効くの?」と思われるかもしれませんが、
経眼瞼投与というしっかり研究されたルートです。

👉 目の中に直接入れなくても、結膜に届く設計です。


どのように作用するのか

有効成分エピナスチンは、

✔ ヒスタミンH1受容体をブロック
✔ マスト細胞からのメディエーター放出を抑制

つまり、

「かゆみを起こす物質が働くのを止める」

「そもそも放出を抑える」

という二重のブロック。

その結果、

  • かゆみ軽減
  • 充血軽減
  • 目の腫れ改善

が期待できます。

👉 かゆみの“スイッチ”を根本から抑える薬です。


まぶたに塗るだけで効く

まぶたの皮膚はとても薄く、
塗った薬は皮膚を通って結膜に到達します。

目の中に入れなくても効果を発揮するのが特徴です。

さらに大きなポイントは、

1日1回でよい

就寝前に塗るだけ

というシンプルさ。

朝昼晩と何度もさす必要はありません。

👉 1日1回というだけで、家族の負担はかなり減ります。


正しい塗り方

使い方を誤ると、十分な効果が出ません。

手順

① 手を石けんと流水でよく洗う
② チューブを軽く押しながら横に引き、約1.3cm出す
 (片目あたり約30mg)
③ 上下のまぶたに半量ずつのせる
④ 透明になるまでやさしくなじませる

ポイントは、

  • 強くこすらない
  • 目の中に入れない
  • 皮膚にしっかりなじませる

「白いまま」ではなく、透明になるまでなじませます。

👉 正しい塗布が、効果を左右します。


⚠ 使用時の注意点

大切な注意事項です。

✔ 目の中に入れて使わない
✔ 入った場合はすぐ水で洗い流す
✔ 塗布直後の入浴・洗顔は避ける
✔ 他の点眼薬がある場合は最後に使用
✔ 開封後は1か月を目安に使用

さらに、

使用中に

  • まぶたが強く赤くなる
  • かゆみが悪化する
  • 腫れが出る

場合は使用を中止し、医師に相談してください。

👉 皮膚に塗る薬なので、まぶたの状態の観察が大切です。


親御さんに伝えたいこと

この薬は、

  • 目薬が強いストレスになるお子さん
  • 朝のかゆみが強いお子さん
  • 日中の使用が難しい場合

にとって、負担を減らせる可能性があります。

ただし、

✔ 年齢
✔ 皮膚の状態
✔ 症状の強さ

によって適応は異なります。

👉 必ず医師と相談して使用を判断してください。


まとめ

  • 子どもの花粉症は増加している
  • 目のかゆみはヒスタミンによるアレルギー反応
  • まぶたに塗る新しい治療薬が登場
  • 1日1回で持続効果が期待できる
  • 正しい塗り方がとても重要
  • 目の中には入れない
  • まぶたの皮膚トラブルに注意
  • 異常があれば受診

花粉症の季節。
親子のストレスが少しでも減る選択肢として、
知っておいてほしい治療法です。