目次
はじめに
なかなか寝つけない。
夜中に何度も目を覚ます。
朝までぐっすり眠れた感じがしない。
こうした睡眠の悩みは、
決して大人だけのものではありません。
「生活リズムの問題かな」
「気持ちの問題だろうか」
そう考えながら様子を見ているうちに、
実は体の中の状態が関係していることもあります。
その一つが、鉄不足です。
この記事では、
子どもの睡眠障害と鉄の関係について、
親御さんにもわかりやすく解説します。
👉 睡眠の悩みは、外から見えない“体のサイン”であることがあります。
子どもの睡眠障害は珍しいことではありません
「不眠」という言葉は大人の病気のように感じられがちですが、
子どもにも睡眠のトラブルは起こります。
たとえば
- 寝床に入ってからなかなか眠れない
- 夜中に何度も目が覚める
- 朝起きても疲れが残っている
こうした状態が続くと、
日中の集中力や気分にも影響が出てくることがあります。
成長期の子どもにとって、
睡眠は「休息」だけでなく、
心と体を整える大切な時間です。
👉 子どもの不眠は、決して特別なことではありません。
鉄は「血をつくる材料」だけではありません
鉄というと、
「貧血を防ぐ栄養素」というイメージが強いかもしれません。
もちろんそれも大切な役割ですが、
鉄はそれだけではありません。
鉄は
- 脳の働き
- 神経の情報伝達
- 気持ちの安定
などにも関わっています。
そのため鉄が不足すると、
眠りが浅くなったり、
夜中に目が覚めやすくなったりすることがあります。
👉 鉄は、眠りを支える“脳の栄養”でもあります。
「貧血じゃない」=鉄は足りている、ではありません
ここはとても大切なポイントです。
血液検査で
「貧血はありません」と言われると、
鉄は十分足りていると思われがちです。
しかし実際には、
血液中の数値が正常でも、
体に蓄えられている鉄が少ない状態があります。
特に
- 成長が早い時期
- 偏食がある
- 思春期前後
では、
隠れた鉄不足が起こることもあります。
👉 検査結果は「一部」だけを見ていることがあります。
睡眠+こんなサインが重なるときは注意
鉄不足が関係している場合、
睡眠の問題だけでなく、
いくつかのサインが重なることがあります。
たとえば
- 寝つきが悪い、眠りが浅い
- 夜中にそわそわする
- 日中落ち着きがない
- 疲れやすい
- 集中力が続かない
これらが一緒に見られるときは、
体の状態にも目を向けてみる価値があります。
👉 症状は一つずつではなく、全体像で考えることが大切です。
むずむず脚症候群が、眠れなさの原因になることもあります
「寝ようとすると、脚がムズムズして落ち着かない」
「じっとしていると、脚を動かしたくなる」
このような症状がある場合、
**むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群:RLS)**が
関係していることがあります。
むずむず脚症候群は、
安静にしているときや夜間に症状が強くなりやすく、
- 布団に入っても落ち着かない
- 寝つくまでに時間がかかる
といった形で、不眠の原因になることがあります。
子どもでは
「かゆい」「変な感じ」「気持ち悪い」など、
うまく言葉にできず、見逃されることも少なくありません。
👉 「眠れない理由」が、脚の違和感にあることもあります。
むずむず脚症候群と鉄不足の関係
むずむず脚症候群は、
鉄不足と関連が深い睡眠トラブルとして知られています。
鉄は、
脳内で感覚や動きを調整する働きを支えており、
不足すると感覚のコントロールが乱れ、
脚の不快感として現れることがあります。
特に
- 成長期
- 偏食がある
- 思春期前後
では、
貧血がなくても鉄不足が背景にあることがあります。
👉 「脚の違和感」と「眠れない」がセットで現れる場合もあります。
すべての不眠が鉄不足のせいではありません
ここで一つ、
とても大切なことをお伝えします。
すべての不眠が鉄不足やRLSで説明できるわけではありません。
睡眠には
- 生活リズム
- 睡眠環境
- 心理的な要因
など、さまざまな要素が関わっています。
そのため
「鉄をとれば必ず眠れるようになる」
というものではありません。
自己判断でサプリメントを始めるのではなく、
まずは原因を整理することが大切です。
👉 鉄不足はあくまで、数ある要因の一つです。
相談するときの目安
次のような場合は、
小児科で相談してみてもよいタイミングです。
- 睡眠の困りごとが長く続いている
- 生活リズムを整えても改善しない
- 脚の違和感や落ち着かなさが目立つ
- 日中の不調が出てきた
小児科では、
生活面と体の状態の両方から整理することができます。
👉 「気になる」という感覚は、受診の十分な理由です。
まとめ
- 子どもにも不眠や睡眠の質の低下は起こる
- 鉄は血液だけでなく、脳や睡眠にも関わる
- 貧血がなくても鉄不足のことがある
- むずむず脚症候群(RLS)が不眠の原因になることもある
- すべての不眠が鉄不足やRLSで説明できるわけではない
- 気になるときは小児科で相談を
👉 不眠は「努力」や「気合」の問題ではなく、体の状態を丁寧に見ていくことが大切です。

